肉醤(読み)シシビシオ

デジタル大辞泉 「肉醤」の意味・読み・例文・類語

しし‐びしお〔‐びしほ〕【×醤/×醢】

魚や鳥の肉で作ったひしお。また、干し肉を刻み、こうじと塩に漬け込んだもの。
古代中国で行われた極刑。処刑後の死体塩漬けにするもの。

にく‐しょう〔‐シヤウ〕【肉×醤】

ししびしお1」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「肉醤」の意味・読み・例文・類語

しし‐びしお‥びしほ【肉醤・醢】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 魚や鳥などの肉の塩づけ。また、乾肉を刻み、麹と塩をまぜて製したものという。
    1. [初出の実例]「菁。鹿醢(ししひしほ)。芹。笋。魚醢(いをひしほ)」(出典延喜式(927)二〇)
    2. 「たたき醢(シシビシホ)はなめて口中を潤し」(出典:俳諧・本朝文選(1706)九・表類・嘲仏骨表〈其角〉)
  3. 処刑後の死体を塩づけにする刑。古く、中国で行なわれた極刑。
    1. [初出の実例]「たとひ骨を醢(シシビシホ)にせられ、身を車さきにせらるとも、傷むべき道に非ずとて」(出典:太平記(14C後)四)

にく‐しょう‥シャウ【肉醤】

  1. 〘 名詞 〙ししびしお(肉醤)〔周礼注〕

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