肉障(読み)にくしょう

精選版 日本国語大辞典 「肉障」の意味・読み・例文・類語

にく‐しょう ‥シャウ【肉障】

洒落本・やまあらし(1808)二「子供四人あり。一人楊国忠が肉障(ニクセウ)にもすぎものの、ふとってう」 〔書言故事‐七・肉屏風

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デジタル大辞泉 「肉障」の意味・読み・例文・類語

にく‐しょう〔‐シヤウ〕【肉障】

唐の楊国忠ようこくちゅう多く美女周囲に並べて、寒さ防ぎの屏風びょうぶがわりにした故事。肉屏風。肉陣

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世界大百科事典(旧版)内の肉障の言及

【肉】より

…明代の医書《類経》も脾が肌肉を支配すると述べているが,肌肉は皮下脂肪を含む柔らかな皮下組織のことである。《書言故事》によれば,唐の楊国忠は酒宴のおりに,多くの女性に机や食膳を持たせてこれを〈肉台盤〉と称し,冬には客のまわりを取り囲ませて〈肉屛風〉と言い,皮下脂肪に富む太った女性を並べて風を防いで〈肉障〉と言った。李漁の作とされる艶書《肉蒲団》は数人の美女と閨房をともにする男の物語である。…

※「肉障」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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