肥土山村(読み)ひとやまむら

日本歴史地名大系 「肥土山村」の解説

肥土山村
ひとやまむら

[現在地名]土庄町肥土山

黒岩くろいわ村北東に位置し、北西嶮岨けんそ山系の稜線、南は太麻たいま山に囲まれ、東は中山なかやま(現池田町)に接する。慶長一〇年(一六〇五)の検地時にはかさたき村を含めて山肥土やまひと村と称した。寛永三年(一六二六)島内九郷に分割されて以来、肥土山郷の親村(本村)として庄屋太田氏が在住した。延宝七年(一六七九)検地帳(土庄公民館蔵)によると、慶長一〇年検地と慶安元年(一六四八)新開検地を合せた古検では高一五四石余、延宝七年新検では高二七〇石余・反別三一町六反余(田九町五反余・畑二〇町八反余・屋敷一町三反余)、廻船四三〇石積一。宝暦明細帳では高三四四石余(田一五〇石余・畑一九四石余)、家数一八七・人数九一七、牛八一・馬一〇〇とあり、転切支丹類族一一人について「是は讃岐国寒川郡志度浦塩焼転切支丹市右衛門類族に御座候、前々より松平讃岐守様御役人衆え毎年六月・十一月相改、二季ニ而御断申上候」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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