背き(読み)ソムキ

デジタル大辞泉 「背き」の意味・読み・例文・類語

そ‐むき【背き】

うしろの方。背面
「なきすみのふなせを過ぎて今みれば―に霞む淡路島山」〈夫木・二三〉
出家すること。遁世とんせい
「多うは思ひなり給ひにし、御世の―なれば」〈鈴虫

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精選版 日本国語大辞典 「背き」の意味・読み・例文・類語

そ‐むき【背・叛】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「そむく(背)」の連用形名詞化 )
  2. うしろの方。背面。後面。
    1. [初出の実例]「なきすみのふなせを過て今みればそむきにかすむあはの島山〈藤原光俊〉」(出典:夫木和歌抄(1310頃)二三)
  3. 反対すること。また、敵対すること。謀叛(むほん)。〔倭語類解(17C後‐18C初)〕
  4. 俗世にそむくこと。出家すること。遁世(とんせい)
    1. [初出の実例]「多うは思ひなり給ひにし御世のそむきなれば」(出典:源氏物語(1001‐14頃)鈴虫)

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