背進(読み)ハイシン

精選版 日本国語大辞典 「背進」の意味・読み・例文・類語

はい‐しん【背進】

  1. 〘 名詞 〙 後の方に進むこと。退くこと。後退。
    1. [初出の実例]「僕は笑ひながら舌を捲いて奥へ背進した」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉六)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「背進」の意味・わかりやすい解説

背進
はいしん
regressiveness

一つの順序系列があるとき、その列の一つの項からその前の項へ、そのまた前の項へとさかのぼっていくこと。たとえば整数の列で、2から1、1から0、0から-1とさかのぼること。一つの主張から出発して、その根拠、そのまた根拠を求めてゆくこともこの例になる。整数の例にみるように無限背進が可能なこともある。

吉田夏彦

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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