胎内潜(読み)たいないくぐり

精選版 日本国語大辞典 「胎内潜」の意味・読み・例文・類語

たいない‐くぐり【胎内潜】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏像などの胎内や自然の洞穴などをくぐり抜けること。生まれかわりの信仰による民間習俗で神道禊祓(みそぎはらい)に由来する行法。
    1. [初出の実例]「宝前の胎内くぐり皆是吾子」(出典:俳諧・瀬とり舟(1704))
  3. 人がやっと潜りこめる程の洞穴や石室。また、雪国で交通のためにくりぬいた雪の空洞
    1. [初出の実例]「かくて又登りゆくこと大約三里あまりにして庚申山中第一の石門に到るべし。土俗これを庚申山の胎内竇(クグリ)と喚做したり」(出典南総里見八犬伝(1814‐42)六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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