デジタル大辞泉
「庚申山」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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庚申山
こうしんざん
町の中西部に位置し、標高一九〇一メートル。奇岩怪石の山容と修験の山、コウシンソウの自生地(国指定天然記念物)として知られ、日光国立公園に含まれる。庚申川(流路延長約一四キロ)に沿い銀山平を経て入るのが一般的で、庚申山から鋸山・皇海山に至る縦走コースがある。「下野国誌」に「安蘇郡足尾郷赤岩と云所にあり、二子山の峰つづきなり、日光山より西の方にあたりて、七里許あり、黒髪山の南の方にあたれり」とあり、山頂までの道程を記し、銀山・胎内潜の岩窟・台石・鬼の髯すり・裏見の滝・文字石・平石などの名所をあげている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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庚申山 (こうしんざん)
栃木県西部,日光市南西部にある山。標高1892m。付近の皇海(すかい)山や袈裟丸(けさまる)山などと同時期の噴出と考えられる古い火山で,カンラン石シソ輝石安山岩,凝灰角レキ岩などからなり,山体は激しく浸食され,奇岩,怪石や絶壁が多い。東に庚申渓谷がある。亜高山帯の植生でシャクナゲやレンゲツツジが多いが,とくに明治中ごろ三好学により発見されたコウシンソウ(ムシトリスミレ)の自生地があり,特別天然記念物となっている。山頂の南に勝道上人により1200年前に開山されたという庚申神社があり,古くからお山回りと称する信仰登山が行われていた。足尾側より登山道があるが,日光などに比べて交通も不便で登山者は少なく,静寂さを保っている。
執筆者:徳久 球雄
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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庚申山
こうしんざん
栃木県北西部,日光市の南西部で群馬県境近くにある成層火山。標高 1892m。那須火山帯に属し,輝石安山岩からなる。日光開基の勝道上人により 1200年前に開山されたといわれ,古くから信仰登山が行なわれた。山頂の南に庚申神社がある。付近は梵天岩,一の門,胎内くぐりなどの奇岩怪石の絶壁で,東側に庚申渓谷が刻まれている。山腹にはシャクナゲ,栃木県花のヤシオツツジなど各種高山植物がみられ,秋の紅葉も美しい。 1889年に三好学が発見した食虫植物はコウシンソウ (庚申草)と称され,国の特別天然記念物に指定。日光国立公園に属する。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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庚申山【こうしんざん】
栃木県日光市にある円錐状成層火山。標高1892m。著しく開析され,山頂は奇岩怪石を呈する。野生のサルが生息,食虫植物のコウシンソウ自生地(特別天然記念物)として知られ,日光国立公園に属する。勝道上人の開山と伝え,信仰登山も行われる。東麓の渡良瀬川上流は庚申渓谷をなす。
→関連項目足尾[町]|皇海山|ムシトリスミレ
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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庚申山
こうしんざん
栃木県西部、群馬県との境に近く、日光市(にっこうし)にある山。標高1892メートル。皇海山(すかいさん)、袈裟丸(けさまる)山などとともに、第三紀流紋岩を基盤とする火山であるが、著しく侵食されて原形が判然としない。亜高山性植物のシャクナゲやレンゲツツジがみられ、コウシンソウ自生地は特別天然記念物。足尾の国民宿舎かじか荘から庚申川沿いに登山路が開ける。胎内くぐりなど奇岩怪石に富み、日光国立公園に含まれる。山名は、山中にサルの形に似た岩石があるためといわれ、山頂には全国庚申講の総本社猿田彦神社(さるたひこじんじゃ)がある。
[平山光衛]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報
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