出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
栃木県西部,日光市南西部にある山。標高1892m。付近の皇海(すかい)山や袈裟丸(けさまる)山などと同時期の噴出と考えられる古い火山で,カンラン石シソ輝石安山岩,凝灰角レキ岩などからなり,山体は激しく浸食され,奇岩,怪石や絶壁が多い。東に庚申渓谷がある。亜高山帯の植生でシャクナゲやレンゲツツジが多いが,とくに明治中ごろ三好学により発見されたコウシンソウ(ムシトリスミレ)の自生地があり,特別天然記念物となっている。山頂の南に勝道上人により1200年前に開山されたという庚申神社があり,古くからお山回りと称する信仰登山が行われていた。足尾側より登山道があるが,日光などに比べて交通も不便で登山者は少なく,静寂さを保っている。
執筆者:徳久 球雄
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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栃木県西部、群馬県との境に近く、日光市(にっこうし)にある山。標高1892メートル。皇海山(すかいさん)、袈裟丸(けさまる)山などとともに、第三紀流紋岩を基盤とする火山であるが、著しく侵食されて原形が判然としない。亜高山性植物のシャクナゲやレンゲツツジがみられ、コウシンソウ自生地は特別天然記念物。足尾の国民宿舎かじか荘から庚申川沿いに登山路が開ける。胎内くぐりなど奇岩怪石に富み、日光国立公園に含まれる。山名は、山中にサルの形に似た岩石があるためといわれ、山頂には全国庚申講の総本社猿田彦神社(さるたひこじんじゃ)がある。
[平山光衛]
出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報
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