胡麻葉草科(読み)ごまのはぐさか

精選版 日本国語大辞典 「胡麻葉草科」の意味・読み・例文・類語

ごまのはぐさ‐か‥クヮ【胡麻葉草科】

  1. 〘 名詞 〙 双子葉植物の科名。約二二〇属三千余種知られ、全世界に広く分布する。多年草、時に、低木または高木。葉は対生、または輪生し托葉がない。登攀(とうはん)性植物、乾生植物。寄生など、生活形は多様。花は両性、左右相称、時に放射相称大部分の種では、五裂片の萼、五個のうち二個が舌状に発達した花冠があり、花冠の途中についた雄蕊二長雄蕊だが、放射相称で五雄蕊のもの等もあり、花部の構成も多様。子房は上位で二室、蜜腺を分泌する花盤につき多数の種子がある。この仲間は花の構造と訪花昆虫の関係を研究するのにしばしば用いられる。また、有毒植物が多い。ヨーロッパ原産のジギタリスは日本でも観賞用に栽培し、その葉から心臓病に効くジギタリンを精製する。〔生物学語彙(1884)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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