胸上村(読み)むねあげむら

日本歴史地名大系 「胸上村」の解説

胸上村
むねあげむら

[現在地名]玉野市胸上・石島いしま

梶岡かじおか村東隣の漁村。戦国期、高畑源太兵衛が居城したという胸上城跡のあるしろ山の東に港が発達し、江戸初頭に加子浦の指定を受け、漁場田井たい村紅石からいぬ(現岡山市)まで広がっていたという(天保二年「新開差障願」三宅文書など)

元和三年(一六一七)児島郡物成帳では田高三五石余・畠高六四石余。寛永備前国絵図では村高三五四石余。享保六年(一七二一)の田畠三七町七反余(うち塩浜六町四反余)、家数二〇二・人数一千三三一、船は小猟船より一〇反帆まで八八艘を擁した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android