石島(読み)いしま

日本歴史地名大系 「石島」の解説

石島
いしま

[現在地名]玉野市石島、香川県香川郡直島町井島

胸上むねあげ港より海上約六キロに位置し、面積二・六五平方キロ。島の最高峰石島山(一五六メートル)東西尾根直島なおしま井島いしまと分れ、当県分の面積〇・八一七平方キロ。元禄三年(一六九〇)直島との境界争論でいったんは全島讃岐国直島分と裁許されたが、これに不満をもつ胸上村側が同一四年再度幕府に訴訟、数々の船証文を提出して翌年一二月、東は戸尻鼻から石島山の尾根を通ってヘラガ崎までの島の北半分を備前領と認定させている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「石島」の解説

石島

岡山県玉野市の宇野港東方、約5キロメートルに位置する有人島。「いしま」と読む。島の北半分が岡山県に属する「石島」、南半分が香川県香川郡直島町に属する「井島」という、1つの島に2つの名前がある珍しい島。その理由は漁業権を巡る江戸時代の領地争いにまで遡る。井島側には住民はいない。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の石島の言及

【黄海】より

…南から暖流が流入し,冬季には北から寒流も加わり,回遊する魚類は豊富で漁業が盛んである。石島漁場,大沙漁場,呂泗漁場など中国の代表的漁場がある。また平野部の沿海では製塩業が発達している。…

※「石島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

太陽フレア

太陽の表面にあるしみのように見える黒点で起きる爆発。黒点の磁場が変化することで周りのガスにエネルギーが伝わって起きるとされる。ガスは1千万度を超す高温になり、強力なエックス線や紫外線、電気を帯びた粒...

太陽フレアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android