能産的自然(読み)のうさんてきしぜん(その他表記)natura naturans

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「能産的自然」の意味・わかりやすい解説

能産的自然
のうさんてきしぜん
natura naturans

生み出された結果としてある自然界 (→所産的自然 ) に対し,これを生み出す力としての自然をいう。ドゥンス・スコツス,エリウゲナに発し,イブン・ルシュドが展開し,G.ブルーノ,B.スピノザが主要概念としたほか,F.シェリングもその自然哲学に用いた。多くの場合,神や絶対者に等しいが,M.デュフレンヌのようにこれをただ自然の有機的生産力意味で用いる学者もいる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...

連立の用語解説を読む