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生産力 せいさんりょくproductive force; Produktivkraft

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

生産力
せいさんりょく
productive force; Produktivkraft

一般的には物財を生産しうる力を意味するが,マルクス経済学においては,生産関係とともに生産様式を構成する一側面として,歴史の推移を説明する基本的概念の一つとされている。 K.マルクスは『経済学批判』の序文で簡単な説明を与えた以外,生産力,生産関係の両者について特に記述しているわけではないが,今日一般的にとられている解釈によれば,生産力の構成要素は,生産手段労働力とであり,これら要素が一定の方式で結合されて現実に生産の作用を行うようになったとき,それを生産力と呼ぶ。

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デジタル大辞泉の解説

せいさん‐りょく【生産力】

物質的財貨を生産しうる力。労働力と生産手段とが一定の生産関係を通じて結合することによって生み出される。

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百科事典マイペディアの解説

生産力【せいさんりょく】

人間の心身の生産能力,労働手段と労働対象,科学技術など,労働生産性の高さを決定する主観的・客観的要素の総体。生産関係とともに生産様式の一側面をなす。生産諸力のうち創造能力を備える労働力が最重要。
→関連項目史的唯物論

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世界大百科事典 第2版の解説

せいさんりょく【生産力 productive force】

狭義には経済社会を構成する個々の部面(産業,企業,工場など)での生産能力あるいは労働の生産性のことをいうが,一般的には人間の社会生活に必要な種々の生産物の社会的供給能力,いわゆる社会的生産力の意味で用いられる。人類社会の発展はこのような社会的生産力の発展によって支えられており,生産力の発展水準が社会発展の度合を規定しているといってよい。広い意味での社会的生産力の水準を規定するのは,労働力の質および量,機械化の進展に代表される生産技術の発達の程度,労働力と生産手段の社会的質量編成,利用可能な資源の性能とその賦存状況,さらに生産物市場,労働市場,金融市場を含むいわゆる市場機構の発達水準,およびこれらすべてにかかわる科学的知識の質と量などである。

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大辞林 第三版の解説

せいさんりょく【生産力】

社会が物質的な財貨を生産する力。労働力と生産手段が一定の生産関係のもとで結合して成立する。

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世界大百科事典内の生産力の言及

【生産関係】より

…マルクス主義およびマルクス経済学に特有の基本概念である。広義の生産関係は社会的生産力を構成する個々の契機の社会的相互関係であり,生産物市場,労働市場,金融市場などにおける現実的諸関係を含むが,それらはすべて生産における人間相互の関係によって根本的に規定されているから,生産関係の基軸は生産手段に対する人間の関係,すなわち生産手段の所有関係であるとされる。さらに,歴史的に実在する生産関係は原始共同体,奴隷制,封建制,資本主義,社会主義の五つであり,資本主義社会は生産手段の所有者(資本家,土地所有者)階級が生産手段をもたない直接生産者(賃金労働者)階級を支配し,社会的生産の直接的担い手である労働者が資本家階級のために剰余価値を生産する,いわゆる階級社会,それも最後の階級社会であると説かれる。…

※「生産力」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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