能登島町(読み)のとじままち

日本歴史地名大系 「能登島町」の解説

能登島町
のとじままち

面積:四六・六三平方キロ

能登半島の中央部、七尾湾に浮ぶ能登島の全域を占める。東西約一四キロ、南北約七キロと東西に長く、東方は富山湾。ふくろ(能登志徴)蝦夷えぞヶ島(天保三年「島由来書」長興寺文書)などともよばれた。本島のほか七尾北湾に水越みずこし島・おお島・重蛇じゆうじや島など、南湾にてら島・カラス島・コシキ島などがあるが、人は住んでいない。北の大口おおくち瀬戸、西のさんくち瀬戸、南の屏風びようぶ瀬戸、東の小口こぐち瀬戸の四ヵ所で能登半島に近接する。向田こうだ佐波さなみを結ぶ線によって地質上二分され、東は低平な丘陵(最高点八五メートル)で第三紀の水平層からなり、西は噴出岩と集塊岩の混成する山地四村塚よむらつか(一九七メートル)を最高点とし、能登半島と同じく隆起準平原および海岸段丘がみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報