能義神社(読み)のぎじんじゃ

精選版 日本国語大辞典 「能義神社」の意味・読み・例文・類語

のぎ‐じんじゃ【能義神社】

  1. 島根県安来市能義町にある神社。旧県社。祭神天穂日命(あめのほひのみこと)ほか。能義大明神。三社明神。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「能義神社」の解説

能義神社
のきじんじや

[現在地名]安来市能義町

飯梨いいなし川右岸沿いの小丘北端に鎮座。祭神天穂日命。旧県社。「出雲国風土記」意宇おう郡に野城のき社とみえるのが当社で、同書は野城駅を説明して「野城大神の坐ししに依り、故、野城と云ふ」と記す。「延喜式」神名帳の意宇郡には「野城ノキノ神社」とみえ、続けて「同社坐大穴持ヲゝアナモチ神社」「同社坐大穴持御子神社」が記載されている。当社を三社明神ともいうのはこれによる。野義神は貞観九年(八六七)五月二日に従五位上、同一三年一一月一〇日に正五位下を賜った(三代実録)。中世の動静史料を欠いて不明で、「雲陽誌」は「祭礼九月十九日なり、(中略)慶長十六年本社末社神宝まて悉炎失す」と記す。尼子毛利・堀尾・松平の各氏が社領を寄せ、堀尾吉晴が遷宮したと伝え、その後田頼たよりの田中氏と久白くじらの島田氏が再度遷宮している(安来市誌)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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