デジタル大辞泉 「脂こい」の意味・読み・例文・類語 やに‐こ・い【▽脂こい】 [形][文]やにこ・し[ク]1 やにの成分が多い。粘りけが多い。「―・い材質」2 しつこい。くどい。「―・い男」3 か弱い。もろい。「そないに―・い普請やない」〈上司・太政官〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「脂こい」の意味・読み・例文・類語 やに‐こ・い【脂こい】 〘 形容詞口語形活用 〙 [ 文語形 ]やにこ・し 〘 形容詞ク活用 〙 ( 「こい」は接尾語 )① やにが多い。粘りけが多い。やにっこい。[初出の実例]「やにこきをねせて置ぬるたはこ哉〈詞顕〉」(出典:俳諧・落穂集(1663)三)② あっさりしない。しつこい。くどい。やにっこい。[初出の実例]「住吉のきしませぶりにねばふしてやにこき人はまつに気のとく」(出典:狂歌・吾吟我集(1649)六)③ かよわい。もろい。こわれやすい。やにっこい。[初出の実例]「鴨居は上がり敷居は下がり、〈略〉甚だやにこい家づくり也」(出典:忠臣蔵穴さがし(1830‐44頃)五)脂こいの派生語やにこ‐が・る(自ラ四)/ 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例