脂こい(読み)ヤニコイ

デジタル大辞泉 「脂こい」の意味・読み・例文・類語

やに‐こ・い【脂こい】

[形][文]やにこ・し[ク]
やにの成分が多い。粘りけが多い。「―・い材質
しつこい。くどい。「―・い男」
か弱い。もろい。
「そないに―・い普請やない」〈上司太政官

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「脂こい」の意味・読み・例文・類語

やに‐こ・い【脂こい】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]やにこ・し 〘 形容詞ク活用 〙 ( 「こい」は接尾語 )
  2. やにが多い。粘りけが多い。やにっこい。
    1. [初出の実例]「やにこきをねせて置ぬるたはこ哉〈詞顕〉」(出典:俳諧・落穂集(1663)三)
  3. あっさりしない。しつこい。くどい。やにっこい。
    1. [初出の実例]「住吉のきしませぶりにねばふしてやにこき人はまつに気のとく」(出典:狂歌・吾吟我集(1649)六)
  4. かよわい。もろい。こわれやすい。やにっこい。
    1. [初出の実例]「鴨居は上がり敷居は下がり、〈略〉甚だやにこい家づくり也」(出典:忠臣蔵穴さがし(1830‐44頃)五)

脂こいの派生語

やにこ‐が・る
  1. (自ラ四)/

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

[生]1936.2.20. 千葉,臼井プロ野球選手,監督。佐倉第一高等学校から立教大学を経て,1958年に東京読売巨人軍(読売ジャイアンツ)に入団。右投げ右打ちの強打の三塁手として,入団 1年目に本塁...

長嶋茂雄の用語解説を読む