脱感作(読み)ダツカンサ(その他表記)desensitization

デジタル大辞泉 「脱感作」の意味・読み・例文・類語

だつ‐かんさ【脱感作】

アレルギー疾患治療法の一。過敏性の原因となるアレルゲンをごく少量注射し、しだいにその量を増して過敏性を減弱させる方法がとられる。除感作減感作。→感作

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「脱感作」の意味・わかりやすい解説

脱感作
だつかんさ
desensitization

除感作ともいう。ヒト動物に異種蛋白 (抗原) を投与し,一定期間後に再び同じ抗原を投与すると,激しい反応 (アナフィラキシー) を起す。これは,第1回目の抗原の投与によって,生体がそれに対して過敏性となるためで,この第1回目の抗原投与 (前処置) を感作という。2回目の投与量が多いと,反応が強くてショック死することもあるが,それほど大量でなければ,数日後に再び投与しても,ショックを起さない。このように,抗原の量をごく少量から始めて,次第に増加して過敏性を減弱させることを脱感作という。脱感作はアレルギー性疾患の治療に用いられる。

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百科事典マイペディア 「脱感作」の意味・わかりやすい解説

脱感作【だつかんさ】

減感作療法

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世界大百科事典(旧版)内の脱感作の言及

【減感作療法】より

…回避できないアレルゲンによってひき起こされるアレルギー性疾患に対する特殊な治療法。抗原物質に対して過敏な状態にすることを〈感作sensitization〉といい,その過敏性を除去する処置を〈減感作〉(かつては除感作,脱感作といった)という。減感作療法はこの方法を用いたものである。…

※「脱感作」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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