脳アスペルギルス症

内科学 第10版 「脳アスペルギルス症」の解説

脳アスペルギルス症(真菌感染症)

(2)脳アスペルギルス症(cerebral aspergilosis)
 アスペルギルス属菌種(Aspergillus spp.)による中枢神経感染症である.副鼻腔などの一次感染巣から血行性播種,あるいは局所的拡大を起こす.前者では,前・中大脳動脈領域を中心に多発性病巣をつくり,壊死性または膿性となる.後者では,慢性に経過し肉芽腫を形成する.CT・MRIでの副鼻腔病変の有無を診断上参考にし,組織診断,分離培養が確定診断となる.
 治療法は,アゾール系抗真菌薬ボリコナゾールが第一選択薬として用いられる.次に,アムホテリシンBが選択される.病巣が副鼻腔にみられる場合,局所的処置が必要である.[津川 潤・坪井義夫]

出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む