ふく・れる【脹・膨】
- 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
[ 文語形 ]ふく・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 - ① 内から外へ張り出す。内が充満して外側に丸みを帯びて大きくなる。ふくらむ。
- [初出の実例]「風いとおもき人にてはらいとふくれ」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
- ② 数量や規模が大きくなる。ふくらむ。
- [初出の実例]「各テーブルは知合ひを集めて、脹(フク)れる」(出典:ブルジョア(1930)〈芹沢光治良〉四)
- ③ 頬を、ふくらむようにする。ふくれっつらをする。不機嫌や怒りを面に表わす動作にいう。むっとする。
- [初出の実例]「しのびよる局の前にて是をなげき〈宗因〉 くひの八千世にふくれけるぞや〈葎翁〉」(出典:俳諧・珍重集(1678))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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