腐食性アルカリ中毒(読み)ふしょくせいアルカリちゅうどく(その他表記)caustic alkali poisoning

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「腐食性アルカリ中毒」の意味・わかりやすい解説

腐食性アルカリ中毒
ふしょくせいアルカリちゅうどく
caustic alkali poisoning

カセイカリ,カセイソーダ,炭酸カリ,炭酸ソーダ,アンモニアなどでアルカリ中毒が起る。 (1) カセイソーダ,カセイカリ アルカリは蛋白質と結合して変性させ,脂肪と結合して鹸化し,組織を穿孔性壊死に陥らせる。5~30g摂取すると死亡する。急性中毒が多い。経口摂取では,口腔の痂皮 (かさぶた) ,食道,胃の激痛,嘔吐,下痢,出血,穿孔が生じる。強アルカリの場合,約 25%が急速に死亡し,生存しても食道狭窄を残す。ただちに大量の水,牛乳,10%酢などを飲ませ,胃洗浄や強心剤も用いる。 (2) アンモニア アンモニア 10%液の致死量は 20~30ccである。吸入した場合はくしゃみ,咳,呼吸困難,窒息感,声門水腫,気管支炎,肺水腫などが起る。経口摂取では,食道や胃の疼痛,嘔吐があり,皮膚に接触した場合は腐食作用と激痛がみられる。

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