腕尽(読み)うでずく

精選版 日本国語大辞典 「腕尽」の意味・読み・例文・類語

うで‐ずく ‥づく【腕尽】

〘名〙
腕力のかぎりをつくすこと。また、事を決するのに腕力を用いること。うでどく。
※虎寛本狂言・胸突(室町末‐近世初)「夫成らば、腕づくでつれていて見せう」
自分実力だけで物事を行なうこと。実力一つ。
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一「実(げ)にすさまじき書生流行。またおそろしき車の繁昌。これ併(しかし)ながら腕(ウデ)づくにて、金も名誉(ほまれ)も意の如くに、得らるるからの奮発出精」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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