腕弛い(読み)カイダルイ

デジタル大辞泉 「腕弛い」の意味・読み・例文・類語

かい‐だる・い〔かひ‐〕【×弛い】

[形][文]かひだる・し[ク]《「かいなだるい」の音変化。中世近世語》腕が疲れてだるい。また、からだなどが疲れて動かすのがおっくうだ。かったるい。
おとがひの―・い程詫びれども」〈浄・二つ腹帯

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精選版 日本国語大辞典 「腕弛い」の意味・読み・例文・類語

かい‐だる・いかひ‥【腕弛】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]かひだる・し 〘 形容詞ク活用 〙 ( 「かいなだるい(腕弛)」の変化した語 )
  2. 腕がくたびれてだるい。
    1. [初出の実例]「女、此笠をもてば、かいだるい、おにに、もってたもれと云」(出典:天理本狂言・鬼の継子(室町末‐近世初))
  3. 身体や身体の一部が疲れてだるい。かったるい。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「石筆に腕かいだるし野路の月〈安昌〉 油単の枕袖に松むし〈泰徳〉」(出典:俳諧・江戸八百韻(1678)何香)

腕弛いの派生語

かいだる‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

腕弛いの派生語

かいだる‐さ
  1. 〘 名詞 〙

かいな‐だる・いかひな‥【腕弛】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]かひなだる・し 〘 形容詞ク活用 〙 腕が疲れた感じで力がない。かいなだゆし。かいだゆし。かいだるい。
    1. [初出の実例]「海の渫取・腕だるいといはっせる」(出典:雑俳・玉箒(1840))

腕弛いの派生語

かいなだる‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

腕弛いの派生語

かいなだる‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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