腹鳴(読み)フクメイ(英語表記)rumbling sound
borborygmus

デジタル大辞泉 「腹鳴」の意味・読み・例文・類語

ふく‐めい【腹鳴】

腹部で聞こえる雑音。腸の内容物とガス液体移動によって発する。はらなり。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「腹鳴」の意味・読み・例文・類語

ふく‐めい【腹鳴】

〘名〙 腹部が鳴る音。腸内のガス・液体の混在する内容物が腸蠕動(ぜんどう)の亢進につれ、移動するときに生じる。腸カタルのときに多い。〔医案類語(1774)〕

はら‐なり【腹鳴】

〘名〙 腹が鳴る音。腹内で、発生したガスや液体が蠕動(ぜんどう)によって動くために生ずる音。ふくめい。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「腹鳴」の意味・わかりやすい解説

腹鳴 (ふくめい)
rumbling sound
borborygmus

腸管内にガスと液体があり,これが腸の蠕動(ぜんどう)に伴って移動すると音を発する。これを腹鳴という。腸内容物が腸管内を通過するときや,正常でも空腹時とか食後に聞かれることがあるが,腸の狭窄がみられる場合に著しい。機械的イレウス腸閉塞)のような腸管運動の亢進しているとき,消化吸収障害のみられるとき,消化管内出血時等にもしばしばみられる。また過剰の空気をのむ呑気症でも腹鳴が起こる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android