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腸閉塞 チョウヘイソク

デジタル大辞泉の解説

ちょう‐へいそく〔チヤウ‐〕【腸閉塞】

腸管通過が妨げられる病気。腸腫瘍(ちょうしゅよう)・腸内異物腸捻転(ちょうねんてん)・腸痙攣(ちょうけいれん)などによって起こり、激しい腹痛や嘔吐(おうと)、ガス・便通の停止、腹部膨満などがみられ、急速に全身状態が悪化する。イレウス

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百科事典マイペディアの解説

腸閉塞【ちょうへいそく】

イレウスとも。腸管内容物が通過しなくなる病気。腹部膨満,嘔吐(おうと),腹痛,ガスや大便の排出停止などの症状を呈し,進行すれば脱水状態,ショック状態に陥る。原因には機械的なものと機能的なものとがある。
→関連項目周期性嘔吐症ストーマケア疝痛大腸ポリープ腸狭窄

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大辞林 第三版の解説

ちょうへいそく【腸閉塞】

腹痛・腹部膨満・嘔吐・吐糞とふん・ガス排出停止などの腸管通過障害症状を呈する疾患。腸管腔が癒着・捻転・麻痺、腫瘍による圧迫・異物などで閉塞または狭窄状態になって起こる。腸捻転や腸重積症はこの一型で、短時間のうちに全身状態が悪化する。腸閉塞症。イレウス。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

知恵蔵miniの解説

腸閉塞

小腸や大腸がふさがり、内容物が通過できない状態のこと。イレウスともいう。食べ物などが詰まって腸がふくらみ、突然の激しい腹痛や吐き気・嘔吐などが起こる。手術後の癒着・腫瘍・異物誤飲などにより起こる「機械的イレウス」と、腹膜炎の腸管への波及や薬物中毒などにより腸管の神経が障害されて起こる「機能的イレウス」の二つがある。ほとんどの場合、絶食・絶水・補液し安静にすることにより治るが、腸の張りが強くなった時には鼻から管を通し胃や腸の内容物を排出する方法がとられる。これらにより効果がない場合や緊急の場合に限り、開腹手術が行われる。

(2016-1-20)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

腸閉塞
ちょうへいそく

閉塞症、イレウスileusともいう。腸内容の通過が妨げられ、閉塞部の口側に腸内容が貯留し、腸管の拡張がおこる。拡張腸管は分泌亢進(こうしん)、吸収低下のため、いっそう拡張するという悪循環が成立し、急速に全身状態が悪化する。イレウスは機械的と機能的とに大別され、機械的イレウスの頻度が高い。機械的イレウスは腸管への循環障害の有無によって絞扼(こうやく)性と単純性とに分ける。イレウスの症状としては間欠性腹痛、吐き気、嘔吐(おうと)、腹部膨満、排便と排ガスの停止などがみられる。
 救急処置が必要で、まず腸内容を吸引排除して腸管内の減圧を図り、悪循環を断つ。水分、電解質の喪失には適正な輸液を行う。脱水による循環血液量減少に加えて、薄くなった拡張腸管から血中と腹膜腔(くう)への細菌の移行、腸管からの毒素の移行などと相まって敗血症、腹膜炎、エンドトキシンショックなど致命的な合併症に移行しうる。
 治療は腸内容の排除、適切な補液が術前処置として必要である。手術が必要かどうかは、イレウスが絞扼性か単純性かの鑑別診断によって決める。イレウス症状に加えて、高熱、白血球増多、腹膜刺激症状の進行などがあれば絞扼性の可能性が高く、腸管壊死(えし)、穿孔(せんこう)による腹膜炎がおこらないうちに手術して病因を除くようにする。イレウスの頻度は単純性の癒着性イレウス(開腹手術後の癒着によるもの)がもっとも高く、絞扼性のものは少ない。[古味信彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の腸閉塞の言及

【イレウス】より

…腸閉塞intestinal obstructionともいう。腸管の閉塞によって腸の内容物の輸送が障害される病気の総称。…

【腹痛】より


【急性の腹痛】
 医学的には急性腹症といい,上記の第2で述べた体性痛性の病気がこのうちに入る。穿孔(せんこう)性腹膜炎,腸閉塞,急性膵臓炎など緊急手術が必要な状態であることが多い。普通の食中毒や急性胃腸炎などの痛みとちがって,少しくらいの痛止めの注射(鎮痙剤)によっても痛みはおさまらず,あるいはいったんおさまった痛みがまたすぐ起こってくるものであって,自覚的にも病気の重大さに気づくことが多い。…

※「腸閉塞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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