(読み)ハク

デジタル大辞泉 「膊」の意味・読み・例文・類語

はく【膊】[漢字項目]

[音]ハク(呉)(漢)
肩から手首までの部分。うで。かいな。「下膊上膊前膊

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「膊」の読み・字形・画数・意味


14画

[字音] ハク
[字訓] ほじし・ひらく・さらす

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(ふ)。に搏(う)つ、また薄いものの意がある。〔説文四下に「脯(はくほ)なり。之れを屋上に膊(つ)く」とあり、肉をうちたたいて板に張り、屋上で乾かし乾肉とする。乾肉は多く軍用に供された。〔左伝、成二年〕「して(こ)れを上に膊す」とは、殺(たくさつ)することをいう。

[訓義]
1. ほじし、乾肉。
2. ひらく、さらす、切肉。
3. はりつけ。
4. (はく)と通じ、かたぼね。

[古辞書の訓]
名義抄〕膊 カタ・カイカネ・ハギ 〔字鏡集〕膊 ヒラク・ヒヂ・カイカネ・カタノホネ・シシムラヲサク

[熟語]
膊乾膊魚膊膊膊脯
[下接語]
下膊・厚膊・上膊・前膊・大膊・袒膊・臂膊

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【腕】より

…腕はひじ(肘)で折れ曲がりうるので,これを2部に分け,上半を上腕upper arm,下半を前腕forearmという。腕は本来は手首のあたりを意味し,肩と手首との間に対しては〈膊(はく)〉を用いていたが,字がむずかしいので〈腕〉の字を用いるようになった。腕は脚に相当する部分であるが,人間では直立位をとったため脚が体を支え,腕は地面から離れて用を弁じ,仕事をするようになった。…

※「膊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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