膚寸(読み)ふすん

精選版 日本国語大辞典 「膚寸」の意味・読み・例文・類語

ふ‐すん【膚寸】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「膚」は指四本をならべた長さの意 ) ほんのわずかな大きさ。特に切れぎれの雲を形容するのに用いられる。
    1. [初出の実例]「夫膚寸無南北、遇風則飛」(出典性霊集‐三(835頃)贈伴按察平章事赴陸府詩)
    2. [その他の文献]〔春秋公羊伝‐僖公三一年〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「膚寸」の読み・字形・画数・意味

【膚寸】ふすん

指四本の幅を膚、一本の幅を寸という。わずかなもの。〔公羊伝、僖三十一年〕石に觸れて出で、膚寸にして合し、崇終朝)ならずして天下に雨ふらすは、唯だ泰山のみ。

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