春秋公羊伝(読み)しゅんじゅうくようでん(英語表記)Chun-qiu gong-yang-zhuan

  • しゅんじゅうくようでん シュンジウクヤウデン
  • しゅんじゅうくようでん〔シユンジウクヤウデン〕

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

中国,春秋三伝の一つで,経書に数えられている。『公羊伝』ともいう。孔子の高弟子夏の門人公羊高わし,その玄孫寿が書物にしたと伝えられ,孔子は素王 (位のない王) として,統一王者の法を『春秋』に寓しているという立場から,いわゆる微言大義を明らかにするように努めている。前には,董仲舒,その他の学者によってこの伝が行われた。後漢には,何休が『春秋公羊伝解詁』を著わし,三科九旨という義例を唱え,『春秋』は漢のために王法を定めていると主張した。その後『公羊伝』は『左氏伝』にその地位を奪われたが,清代末期に今文学 (きんぶんがく) の革命思想の支柱となった。

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旺文社世界史事典 三訂版の解説

斉の公羊高 (くようこう) が著した『春秋』の解釈書
春秋左氏伝』『春秋穀梁伝』とあわせて春秋三伝という。11巻。公羊高は孔子の弟子子夏に学んだ。史実よりその中に潜む義理を求め,孔子が革命・改制を是認したとする。前漢の董仲舒 (とうちゆうじよ) が重んじ,公羊学が成立した。

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