膠原病の由来(読み)こうげんびょうのゆらい

家庭医学館 「膠原病の由来」の解説

こうげんびょうのゆらい【膠原病の由来】

 膠原病は、1つの病気の名ではありません。クレンペラーが膠原病としてあげた6つの病気は、古典的膠原病とも呼ばれます。膠原病に似た症状や免疫の異常をともなう原因不明の病気も、膠原病の近縁の病気、類似の病気として扱われています(「ベーチェット病」)。
 膠原病の多くは、厚生省(現厚生労働省)が難病(なんびょう)(特定疾患(とくていしっかん))に指定し、医療費を補助しています。
 特定疾患には、全身性エリテマトーデス、汎発性強皮症(はんぱつせいきょうひしょう)(全身性硬化症(ぜんしんせいこうかしょう))、多発性筋炎(たはつせいきんえん)および皮膚筋炎(ひふきんえん)、結節性多発動脈炎(けっせつせいたはつどうみゃくえん)(結節性動脈周囲炎(けっせつせいどうみゃくしゅういえん))、混合性結合組織病(こんごうせいけつごうそしきびょう)、ウェジナー肉芽腫症(にくげしゅしょう)、大動脈炎(だいどうみゃくえん)症候群、悪性関節(あくせいかんせつ)リウマチ、ベーチェット病、サルコイドーシスがあります。
 昔は不治の病(やまい)と考えられていましたが、近年の治療法の進歩によって、どの病気も命をおとすようなものではなくなりつつあります。

出典 小学館家庭医学館について 情報

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