膠漆(読み)コウシツ

デジタル大辞泉 「膠漆」の意味・読み・例文・類語

こう‐しつ〔カウ‐〕【×膠漆】

にかわとうるし。きわめて親しく離れがたい関係のたとえ。「膠漆の交わり」

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精選版 日本国語大辞典 「膠漆」の意味・読み・例文・類語

こう‐しつカウ‥【膠漆】

  1. 〘 名詞 〙 にかわとうるし。また、にかわやうるしでくっつけたように、しっかりと固着していること。離れがたいほど親しい間柄のたとえに用いる。
    1. [初出の実例]「凌琴瑟以調韻、超膠漆而同契」(出典三教指帰(797頃)上)
    2. 「臣、平生将軍と交を結ぶ事膠漆(カウシツ)よりも堅し」(出典:太平記(14C後)四)
    3. [その他の文献]〔韓非子‐安危〕

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普及版 字通 「膠漆」の読み・字形・画数・意味

【膠漆】こう(かう)しつ

にかわと、うるし。塗り固め、結合する。〔荘子拇〕夫(そ)れ鉤繩(こうじよう)規(きく)(外から規制する)を待ちて正すは、是れ其の性をるなり。繩膠漆(無理に結びつける)を待ちて固むるは、是れ其のすなり。

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