膠飴(読み)こうい

漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典 「膠飴」の解説

こうい【膠飴】

漢方薬に用いる生薬(しょうやく)の一つ。米、小麦、粟(あわ)などの粉に麦芽(ばくが)を混ぜて糖化させ、それを煮詰めた水飴状のもの。とくに糯(もち)米が適するとされる。滋養強壮健胃鎮痛鎮咳(ちんがい)などの作用がある。虚弱体質の改善、食欲不振、頭痛に効く黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)、全身疲労、精力減退、身体虚弱児の体質改善に効く小建中湯(しょうけんちゅうとう)胃下垂胃アトニー便秘腹痛に効く大建中湯(だいけんちゅうとう)などに含まれる。

出典 講談社漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android