食の医学館 「精力減退」の解説
せいりょくげんたい【精力減退】
《どんな病気か?》
なんとなくだるい、やる気がでない、性欲が衰えたといった精力減退(せいりょくげんたい)の多くは、ストレスや過労など精神的な要因から起こります。そんなときは、バランスのとれた栄養補給を心がけ、良質のたんぱく質や各種ビタミン、ミネラル類をかたよりなくとることがたいせつです。
《関連する食品》
〈ネバネバした食品には、精力増強効果がある〉
○栄養成分としての働きから
たんぱく質は、体内で筋肉や臓器の構成成分となるほか、1gにつき4kcalのエネルギー源となる重要な栄養素です。たんぱく質が豊富な肉や魚介類、ダイズ、たまご、牛乳などを積極的にとるといいでしょう。
ビタミンのなかでは、抗ストレス作用のあるパントテン酸やビタミンC、エネルギー供給や神経の代謝(たいしゃ)にかかわるビタミンB群が有効です。
ストレスが生じると、副腎(ふくじん)が副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモンを分泌(ぶんぴつ)して血糖値(けっとうち)を上げ、エネルギーを増大させて対抗しますが、パントテン酸とビタミンCには、そのホルモン産生を助ける働きがあります。パントテン酸はビタミンB群の仲間で、レバー、納豆、サケ、ピーナッツなどに、ビタミンCはキウイ、イチゴ、ミカンなどのくだものやブロッコリー、青菜などの野菜に多く含まれています。
また、ヤマノイモ、オクラ、ナメコ、ウナギ、ドジョウ、納豆など、ネバネバした食品に含まれる成分には、滋養強壮作用があります。
○漢方的な働きから
漢方でも、ニラ、クルミなどに強壮効果があるとされています。