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膵臓損傷(膵損傷) すいぞうそんしょうすいそんしょう Injury of Pancreas

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家庭医学館の解説

すいぞうそんしょうすいそんしょう【膵臓損傷(膵損傷) Injury of Pancreas】

[どんな病気か]
 自動車事故の際に、ハンドルシートベルトで腹部を強く圧迫されておこることが多いものです。破裂をおこすと、膵臓内に存在する消化酵素(しょうかこうそ)や血管作動物質がもれ出て急性腹膜炎(きゅうせいふくまくえん)が発生し(「急性腹膜炎」)生命が危険になります。
[治療]
 CT、超音波検査などを行なって、損傷の存在する箇所が膵臓の頭部か、尾部かを調べます。
 損傷が頭部に存在するときは、十二指腸透視(じゅうにしちょうとうし)(十二指腸に水溶性の造影剤を注入し、X線を使って画面に写し出してみる)を行なって、十二指腸損傷(「十二指腸損傷」)を合併していたら、破損箇所を縫合(ほうごう)する緊急手術にふみきります。
 尾部損傷の場合は、逆行性膵胆管造影(ぎゃっこうせいすいたんかんぞうえい)(ERCP=十二指腸ファイバースコープを膵管まで挿入して造影剤を注入し、X線撮影する検査)を行ないます。主膵管や膵管の第1分枝損傷がみられたときは、緊急手術を行ないます。
 膵臓を手術すると、膵液瘻(すいえきろう)(膵瘻(すいろう)=膵管に孔(あな)があいて、膵液がもれる)、仮性膵嚢胞(かせいすいのうほう)(中に液体のつまった袋ができる)、膵炎(すいえん)などの後遺症がおこることがあるので、その有無を調べるための経過観察が必要です。

出典|小学館
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