破裂(読み)ハレツ

デジタル大辞泉 「破裂」の意味・読み・例文・類語

は‐れつ【破裂】

[名](スル)
内部からの圧力などによって、勢いよく割れさけること。「水道管破裂する」
意見がまとまらず、交渉などが物別れになること。決裂。「談判破裂する」
[類語]爆発炸裂爆裂起爆誘爆破れるやぶける裂けるほころびる切れる擦り切れる千切ちぎれる張り裂けるパンク

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「破裂」の意味・読み・例文・類語

は‐れつ【破裂】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 割れ裂けること。やぶれさけること。
    1. [初出の実例]「当色物已古弊、裁縫之間已以破裂」(出典:九暦‐逸文・天慶九年(946)一〇月二八日)
    2. 「大地破裂して地獄に堕ぬ」(出典:今昔物語集(1120頃か)一)
    3. [その他の文献]〔文天祥‐正気歌〕
  3. 内にこもっていた気持や表面化していなかった状態が、抑制力を破って外に現われること。
    1. [初出の実例]「其積弊や必ず一たびは破裂せざることを得ず」(出典:日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉五)
  4. 双方の意見が合わないで談判がやぶれること。相談などがまとまらないこと。
    1. [初出の実例]「年来破裂したるアフガニスタン境界論の如き」(出典:将来之日本(1886)〈徳富蘇峰〉四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「破裂」の読み・字形・画数・意味

【破裂】はれつ

裂ける。〔後漢書、光武帝紀上〕(更始二年正月)晨夜行し、霜犯(まうはん)す。天時く、面皆破裂す。呼沱河(こだか)に至る。無し。(たまたま)冰の合するにひ、ぐることを得たり。

字通「破」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android