膵液(読み)スイエキ

デジタル大辞泉 「膵液」の意味・読み・例文・類語

すい‐えき【×膵液】

膵臓から十二指腸分泌される消化液消化酵素アミロプシンなどを含み、アルカリ性で、胃の中で酸性になっている内容物を中和する働きがある。

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精選版 日本国語大辞典 「膵液」の意味・読み・例文・類語

すい‐えき【膵液】

  1. 〘 名詞 〙 膵臓(すいぞう)でつくられ道管を経て十二指腸へ分泌されるアルカリ性の強力な消化液。無色透明アミラーゼ・トリプシン・リパーゼなどの消化酵素を含む。迷走神経およびセクレチン刺激により分泌。
    1. [初出の実例]「膽液、(スヰ)液、及び其他の酸液に会して乳状の物と変ず」(出典:経済小学家政要旨(1876)〈永峰秀樹訳〉八)

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百科事典マイペディア 「膵液」の意味・わかりやすい解説

膵液【すいえき】

膵臓で生産され,十二指腸に分泌される消化液。炭酸水素ナトリウムを含んでアルカリ性(pH8程度)を示し胃液の酸性を中和する。消化酵素としてはトリプシン,キモトリプシン,アミラーゼ,リパーゼなどを含む。膵液の分泌は迷走神経,セクレチンなどによって制御される。
→関連項目消化小腸膵臓

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「膵液」の意味・わかりやすい解説

膵液
すいえき
pancreatic juice

膵臓から十二指腸に外分泌される消化液で,重炭酸塩および多種の消化酵素を含んでいる。消化酵素にはトリプシン,キモトリプシン,カルボキシペプチダーゼなどの蛋白質分解酵素,リパーゼなどの脂肪分解酵素,アミラーゼなどの炭水化物分解酵素,ヌクレアーゼなどの核酸分解酵素がある。膵液の分泌は,口腔内の味覚刺激によるほか,上部小腸粘膜から分泌されるホルモン (セクレチン,パンクレオチミン) によって促進される。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「膵液」の意味・わかりやすい解説

膵液
すいえき

膵臓の分泌細胞から分泌される消化液。

[編集部]

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改訂新版 世界大百科事典 「膵液」の意味・わかりやすい解説

膵液 (すいえき)

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栄養・生化学辞典 「膵液」の解説

膵液

 膵臓から分泌される消化液.弱アルカリ性の液で,トリプシン,キモトリプシン,カルボキシペプチダーゼ,アミラーゼ,リパーゼ,デオキシリボヌクレアーゼリボヌクレアーゼなど消化酵素を含む.

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世界大百科事典(旧版)内の膵液の言及

【十二指腸】より

…第1部は腹腔内にあるが,残りは後腹膜に癒着しており腸間膜はなく,可動性がない。第2部中部の内側には,総胆管が主膵管と合流しつつ開口し,膵液や胆汁の流入口となっている。この開口部は粘膜上に隆起しており,主乳頭(または大十二指腸乳頭,ファーター乳頭Vater’s papilla)とよばれる。…

【膵臓】より

…原基基部は膵管となるが,動物の種類によってはこれと独立に膵管をつくるものもある。外分泌性組織は膵液を産生する腺房細胞と,それにつづく介在部と導管とからなる。膵島は外分泌性組織の導管上皮からの突起として生じ,多くの動物では発生途上で導管からの連絡を失う。…

※「膵液」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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