臍下丹田(読み)セイカタンデン

デジタル大辞泉 「臍下丹田」の意味・読み・例文・類語

せいか‐たんでん【×臍下丹田】

へその下あたりにある丹田とよばれるところ。心身精気の集まるところという。

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精選版 日本国語大辞典 「臍下丹田」の意味・読み・例文・類語

せいか‐たんでん【臍下丹田】

  1. 〘 名詞 〙(へそ)の下三寸(約九センチメートル)余りのところ。ここに気力を集めれば、健康を保ち勇気が生じるといわれている。さいかたんでん。
    1. [初出の実例]「その時、うんと一つ臍下丹田(セイカタンデン)に力を入れると」(出典潮風(1920‐21)〈里見弴〉七)

さいか‐たんでん【臍下丹田】

  1. 〘 名詞 〙せいかたんでん(臍下丹田)
    1. [初出の実例]「少しも怖(をじ)ないで魂を臍下丹田(サイカタンデン)に落ち着けて居ります」(出典:落語大男女郎買(1895)〈四代目橘家円喬〉)

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世界大百科事典(旧版)内の臍下丹田の言及

【丹田】より

…晋の葛洪の《抱朴子》では,両眉の間の3寸入った所を上丹田,心臓の下にあるのを中丹田,臍下(せいか)2寸4分にあるのを下丹田と呼び,この三丹田には,衣服を着,名前を持つ具象的な神である〈一〉が居り,この神を守ること,すなわち守一の道術が説かれる。北宋の中期ごろに起こった紫陽真人張伯端(987‐1082)の金丹道では,とくに臍下丹田が注目され,体内における不死の金丹の結実するところとされた。【砂山 稔】。…

【臍】より

…下丹田にある精は多いほど,また強いほど良いとされた。臍下丹田に力を入れて精力を蓄えるという考えはここからでている。これはまた,横隔膜とへその間には第3種の魂があるというプラトンの考え(《ティマイオス》)と似ている。…

※「臍下丹田」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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