…晋の葛洪の《抱朴子》では,両眉の間の3寸入った所を上丹田,心臓の下にあるのを中丹田,臍下(せいか)2寸4分にあるのを下丹田と呼び,この三丹田には,衣服を着,名前を持つ具象的な神である〈一〉が居り,この神を守ること,すなわち守一の道術が説かれる。北宋の中期ごろに起こった紫陽真人張伯端(987‐1082)の金丹道では,とくに臍下丹田が注目され,体内における不死の金丹の結実するところとされた。【砂山 稔】。…
…下丹田にある精は多いほど,また強いほど良いとされた。臍下丹田に力を入れて精力を蓄えるという考えはここからでている。これはまた,横隔膜とへその間には第3種の魂があるというプラトンの考え(《ティマイオス》)と似ている。…
※「臍下丹田」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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