臨界尖形モデル(読み)りんかいせんけいモデル

最新 地学事典 「臨界尖形モデル」の解説

りんかいせんけいモデル
臨界尖形モデル

critical taper model

地質体に作用する力のバランスに基づいて,楔型地質体の形状を決めるモデル。例えば,プレート沈み込みで形成される付加体と呼ばれる地質体は断面楔形である。このとき,地質体の内部に作用している応力が,地質体内に存在する断層を滑らそうとしている状態(臨界状態)にあると仮定すると,この楔の上面の傾斜角を,地質体を構成する岩石強度と内部流体の圧力,そして底面(断層)の強度によって決定できる。このモデルを用いることで,底面の摩擦係数や地質体の強度の変化によって,付加体の形状変化を説明できる。例えば底面断層が滑りやすい場合には扁平な付加体が,地質体の強度が低い場合には盛り上がった形状の付加体が形成される。参考文献D. Davis et al.(1983) Jour. Geophys. Res. Solid Earth, Vol. 88: 1153

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参照項目:付加体

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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