自性清浄(読み)じしょうしょうじょう

精選版 日本国語大辞典 「自性清浄」の意味・読み・例文・類語

じしょう‐しょうじょう ジシャウシャウジャウ【自性清浄】

〘名〙 仏語本来清らかであること。それ自体が清らかであること。
※梵舜本沙石集(1283)四「此三諦三身、我等一念の中に有時は、本性彌陀とも、自性清浄の蓮とも云」 〔勝鬘経‐自性清浄章〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「自性清浄」の意味・わかりやすい解説

自性清浄
じしょうしょうじょう

仏教用語。離垢清浄と対をなす。離垢清浄が,われわれの心は煩悩を離れれば清浄 (悟り) となることであるのに対し,煩悩にけがされているわれわれの心も,その本来の姿においては清浄であることをいう。また,この本来清浄なる心を自性清浄心という。

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