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自我主義(読み)じがしゅぎ(英語表記)egoism

翻訳|egoism

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

自我主義
じがしゅぎ
egoism

自我のみを認識可能なものとする唯我論。実践的には自己とその目的の価値を強調する立場で,自己保存本能の自然の発露であり,人格性の発展にとって必須の態度である。積極的意味でいわれるときは egotismの語が用いられることがある。普通には egoismは私利自愛を求める利己主義の意味だからである。利己主義は利他主義と対立する。ソフィスト,キュニコス,キュレネ,エピクロス各派の個人主義は自我主義とみられる。代表的論者は自己保存衝動から権利と倫理性を演繹した T.ホッブズである。カントにとって利己主義は根源的悪とされ,ショーペンハウアーでは人間と動物の行動の根本的動機である。

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世界大百科事典内の自我主義の言及

【エゴティスム】より

…自分自身の肉体的,精神的固有性への強い関心,およびその綿密な記述を指す。自我主義と訳される。利己主義を意味するエゴイズムと区別して,スタンダールがとくに好んでこの言葉を使用した。…

※「自我主義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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