自由港市(読み)じゆうこうし

精選版 日本国語大辞典 「自由港市」の意味・読み・例文・類語

じゆうこう‐し ジイウカウ‥【自由港市】

〘名〙 自由港一つ商港全部を関税区域外におき、貨物の出入・加工製造などを自由に認め、外国人居住も許すもの。密輸脱税の危険があり、現在ではほとんど見られない。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の自由港市の言及

【自由港】より

… 自由港の歴史をさかのぼると,古代カルタゴ,ローマ帝国に求められるが,近代の原型は16,17世紀イタリアの主要港,リボルノ,ベネチア,ナポリ,ジェノバなどである。これらの港のあった都市は外国人の居住も自由に認めたので自由港市free port cityとも呼ばれる。のちに,中・北欧の発展に伴って自由港市はハンブルク,ブレーメン,ダンチヒ(グダンスク)などにも広がった。…

※「自由港市」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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