臭化クロム(読み)シュウカクロム

化学辞典 第2版 「臭化クロム」の解説

臭化クロム(Ⅲ)
シュウカクロム
chromium(Ⅲ) bromide

CrBr3(291.71).三臭化クロムともいう.無水物は粉末状クロムと水を含まない臭素蒸気を加熱して得られる.黒色の葉状晶.透過光では緑色.密度4.25 g cm-3.融点1130 ℃(推定).冷水に不溶.潮解性で,水酸化クロム(Ⅲ)を臭化水素酸に溶かして濃縮すると六水和物が得られる.六水和物は青緑色の結晶性粉末.水に易溶,エタノール,アセトンに不溶.アルケン類の重合触媒に用いられる.[CAS 10031-25-1:CrBr3][CAS 13478-06-3:CrBr3・6H2O]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android