臭化プロパンテリン(読み)しゅうかプロパンテリン(その他表記)propanthelin bromid

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「臭化プロパンテリン」の意味・わかりやすい解説

臭化プロパンテリン
しゅうかプロパンテリン
propanthelin bromid

第四アンモニウム系の副交感神経抑制剤のメサンテリンを改良したもの。作用が強力で副作用が少いといわれている。胃・十二指腸潰瘍胃酸過多症胃炎などの予防治療に有効である。副交感神経系に対する作用はアトロピンの2~3.5倍,メサンテリンの3~5倍といわれる。副作用はメサンテリンより少いが,過量投与では口渇視力障害排尿障害便秘などがみられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android