コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

臭化アルキル しゅうかあるきるalkyl bromide

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

臭化アルキル
しゅうかあるきる
alkyl bromide

アルカン(鎖式飽和炭化水素)RHの水素原子1個を臭素原子で置換した化合物RBrのことをいう。正しくはブロモアルカンという。アルコールに臭化水素、三臭化リンなどの臭素化剤を作用させて合成する。水には溶けず、有機溶媒に溶ける。空気中の水分、光により徐々に分解してゆく。グリニャール試薬RMgBrなどの有機金属化合物の原料や、アルキル化剤として有機合成上重要な試薬であり、多くの臭化アルキルは市販されている。対応する塩化アルキルRClより反応活性は一般的に大きい。これはBr-がCl-よりもよい脱離基であるため、求核試薬Nu-と速く反応するためである。消化剤、燻蒸(くんじょう)剤としても使われていたが、オゾン層破壊のおそれがあるため全廃された。[谷利陸平]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

臭化アルキルの関連キーワードホフマン(August Wilhelm von Hofmann)ハロゲン化アルキルニトリル

今日のキーワード

偽計業務妨害罪

虚偽の風説を流布し,または偽計を用いて人の業務を妨害する罪 (刑法 233) 。流布とは,犯人自身が公然と文書,口頭で伝達するほか,口伝えに噂として流す行為も含む。偽計とは人を欺罔,誘惑し,あるいは人...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android