至り尽くせり(読み)いたれりつくせり

精選版 日本国語大辞典 「至り尽くせり」の意味・読み・例文・類語

いたれ【至】 り 尽(つ)くせり

  1. ( 動詞「いたる(至)」「つくす(尽)」の命令形に、それぞれ完了の助動詞「り」の付いたもの ) 非常によく行き届いている。また、そういうようす。現代では一語的に用いられる。
    1. [初出の実例]「堯の一言は至れり尽せりと云て、此に不足はなけれども」(出典:応永本論語抄(1420)堯曰)
    2. 「それはそれは実に至(イタ)れり尽(ツク)せり、此上の仕様がないと云ふ程の歓迎」(出典福翁自伝(1899)〈福沢諭吉〉始めて亜米利加に渡る)
    3. [その他の文献]〔荘子‐斉物論〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android