臼状火山(読み)キュウジョウカザン

デジタル大辞泉 「臼状火山」の意味・読み・例文・類語

きゅうじょう‐かざん〔キウジヤウクワザン〕【臼状火山】

火砕丘かさいきゅう

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精選版 日本国語大辞典 「臼状火山」の意味・読み・例文・類語

きゅうじょう‐かざんキウジャウクヮザン【臼状火山】

  1. 〘 名詞 〙 形態による火山分類の一つ。火山体の高さに比べ噴火口が大きく、臼(うす)のような形をした火山。ふつう噴石丘となっている。うすじょうかざん。火砕丘ホマーテ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「臼状火山」の意味・わかりやすい解説

臼状火山
きゅうじょうかざん

底面積に比べて高さが低く、山頂に大きな火口があり臼(うす)の形に似ている火山。臼状(うすじょう)火山、ホマーテHomate(ドイツ語)ともいう。ドイツの地理学者シュナイダーK. Schneiderが1911年に提唱した、形態による火山分類の7基本型の一つ。おもに火山砕屑物(さいせつぶつ)からなるが、多少の溶岩流を伴うこともある。噴石丘(火山砕屑丘)の一種で、一般に小規模で、活動が短命で終わったことを物語っている。ハワイのオアフ島には、ワイキキ浜に隣接するダイヤモンド・ヘッド(海抜205メートル)をはじめ、ポンチボール、ココヘッドなど典型的なものがある。日本には好例がないが、鹿児島県桜島火山の東麓(とうろく)にある鍋山(なべやま)はこの類といわれる。

諏訪 彰]


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