興福寺奏状(読み)こうふくじそうじょう

改訂新版 世界大百科事典 「興福寺奏状」の意味・わかりやすい解説

興福寺奏状 (こうふくじそうじょう)

1205年(元久2)10月,興福寺僧綱大法師らが提出した,法然の専修念仏を批判した奏状。実際の起草者は南都碩学として聞こえた貞慶じようけい)である。〈新宗を立つる失(誤り)〉以下,法然の教義を9ヵ条にわたって批判しているが,その内容は,王法と仏法とがあいよりあう下で,顕密八宗は共存すべきであるとの正統主義立場から,法然の専修性を国土を乱す異端として排撃するものである。
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