興願寺(読み)こうがんじ

日本歴史地名大系 「興願寺」の解説

興願寺
こうがんじ

[現在地名]伊予三島市宮川三丁目

真言宗大覚寺派別格本山の寺で、晋門院摩仁山と号し、本尊は延命地蔵菩薩。三島村の東部の字亀水きすいに位置した。

寛政九年(一七九七)の三嶋村明細帳には「真言宗 興願寺」とあり、さらに「但シ客殿五間半ニ七間半本尊大日如来 庵五間半ニ六間 観音堂一ケ所 地蔵堂一ケ所 法経院塔一ケ所 鎮守稲荷一社 右境内一反余ニ新地幅四間ニ二拾四間」とある。

寺伝では、寛永年間(一六二四―四四)土佐行脚僧開基、二代快順が承応元年(一六五二)本堂を建立したとし、またもと地蔵庵といったのを延宝四年(一六七六)に興願寺と改称したともいう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android