舎衛寺(読み)しやえいじ

日本歴史地名大系 「舎衛寺」の解説

舎衛寺
しやえいじ

[現在地名]岐阜市城田寺

尤勝山と号し、真言宗御室派。本尊釈迦如来。建保三年(一二一五)六月一七日の奥書をもつ舎衛寺縁起(寺蔵)によれば、草創は神亀二年(七二五)白山権現がここに影向したことに始まり、天平元年(七二九)には仏閣を興して聖武天皇の勅願所にしたという。その後、天慶五年(九四二)になると西天より飛来した二流の玉幡のうち一流がこの寺に落ち、この幡に「舎衛国」の文字があったので寺号の城田寺を改めて、舎衛寺としたと伝える。保元二年(一一五七)後白河法皇の願により丈六の弥陀・薬師像を造立するなど、隆盛を示したという(縁起)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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