舞楽寺(読み)ぶがくじ

日本歴史地名大系 「舞楽寺」の解説

舞楽寺
ぶがくじ

京都市左京区一乗寺いちじようじの南部にあったという寺。「山城名勝志」に「一乗寺村内今有三村、北曰一乗寺、中云藪里、南曰舞楽寺」とみえ、地名が残っていた。寺は天台宗に属したが、創建期・開山等は不詳。「薩戒記」応永三二年(一四二五)九月一一日条には中山定親が「逢客ぶがく寺」「一乗寺」辺りを遊覧したこと、「二水記」永正一四年(一五一七)一〇月二八日条には、鷲尾隆康が「一乗寺、舞楽寺」を遊覧したことがみえ、諸人遊覧の名刹であったが、戦国時代に廃寺となった(京都府愛宕郡村志)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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