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一乗寺 いちじょうじ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

一乗寺
いちじょうじ

兵庫県加西市にある天台宗の寺。白雉1 (650) 年,法道上人の創立と伝えられる古刹寺内三重塔は数少い平安時代末期の塔で,国宝承安1 (1171) 年に露盤をあげたことが銘によって判明している。同時代作の『聖徳太子および天台高僧像』 10幅 (国宝) ,その他古美術を多く蔵する。

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百科事典マイペディアの解説

一乗寺【いちじょうじ】

京都市左京区,瓜生(うりゅう)山西麓一帯。古く一乗寺があった地で,近江に至る古路越,今路越が通じ,その岐路宮本武蔵決闘で有名な降松(さがりまつ)があった。詩仙堂曼殊(まんしゅ)院がある。

一乗寺【いちじょうじ】

兵庫県加西市坂本町にある天台宗の寺。650年法道上人の開基と伝える奈良時代以来の名刹(めいさつ)。国宝三重塔は1171年―1174年建立されたもので,特色ある細部をもち,材料も完存していて,平安建築の貴重な遺構。
→関連項目加西[市]文観

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デジタル大辞泉プラスの解説

一乗寺

兵庫県加西市にある寺院創建は650年。宗派は天台宗、本尊は聖観世音菩薩。国宝の三重塔のほか多くの文化財を保有。

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世界大百科事典 第2版の解説

いちじょうじ【一乗寺】

兵庫県加西市にある天台宗の寺。山号は法華山。白雉年間(650‐655)に法道仙人が開いたと伝える。たびたび戦火に焼かれたが,1171年(承安1)建立の三重塔,平安後期の絹本著色聖徳太子像と天台高僧像10幅(いずれも国宝),また護法堂,妙見堂,弁天堂,五輪塔,聖観音菩薩立像,法道仙人像(いずれも重要文化財)などすぐれた文化財が多数残る。【今井 雅晴】

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大辞林 第三版の解説

いちじょうじ【一乗寺】

兵庫県加西市にある天台宗の寺。山号は法華山。西国三十三所第二六番の札所。650年インド僧法道仙人の開創。三重塔、寺宝の聖徳太子像および天台高僧像は国宝。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

一乗寺
いちじょうじ

兵庫県加西(かさい)市坂本町にある天台宗の寺。法華山(ほっけさん)と号す。西国(さいごく)三十三所第26番札所。法道仙人の創立と伝える。法道はインドの霊鷲山(りょうじゅせん)に住んでいた500人の持明仙(真言を誦呪(じゅじゅ)し、神通力(じんずうりき)を得た仙人)の一人で、紫雲に乗って出、日本にきて法華山に住し、つねに法華を誦し、修行をしていたという。ある日、多聞天(たもんてん)や牛頭(ごず)天神が現れ、官租の米を運ぶ船から通力によって山中に米を飛ばした話などが伝えられている。また、法道は招かれて孝徳天皇の病を加護して効験があったため、平復ののち、650年(白雉1)勅令により寺が建てられたのが起源であるという。聖武(しょうむ)、孝謙(こうけん)、仁明(にんみょう)、後醍醐(ごだいご)天皇が臨幸し、勅願所(ちょくがんじょ)と定めたと伝え、赤松義祐(よしすけ)、本多忠政によって再興、修理された。
 1174年(承安4)建立の三重塔(国宝)は平安時代の貴重な建築として知られるほか、妙見堂、弁天堂、護法堂、五輪塔は国の重要文化財に指定されている。寺宝には、平安時代の絹本著色画像として名高い「聖徳太子および天台高僧像」10幅(国宝)があり、とくに最澄(さいちょう)像は有名である。そのほか絹本著色阿弥陀如来(あみだにょらい)像、五明王像、銅造聖観音(しょうかんのん)像(2躯(く))、木造法道仙人像(いずれも国の重要文化財)などがある。[田村晃祐]

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世界大百科事典内の一乗寺の言及

【法道仙人】より

…播磨国の法華山一乗寺(加西市)を中心として十一面観音信仰を伝えたという仙人。天竺の霊鷲山(りようじゆせん)の五百持明仙の一人で,孝徳天皇(在位645‐654)のころ日本に渡来したという伝説上の人物。…

※「一乗寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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