舟尾村(読み)ふのおむら

日本歴史地名大系 「舟尾村」の解説

舟尾村
ふのおむら

[現在地名]田鶴浜町舟尾・舟尾奥原入会ふのおおくはらいりあい

内浦街道二宮にのみや川の支流舟尾川が交わる地にあり、七尾西湾に北面する。当村の東側には東西に細長い丘陵が横たわり、往古はこの辺りまで渚であって、七尾西湾を往来する舟をつないだことから地名が生じたという。加賀藩領で、正保郷帳に村名がみえ、高二六二石余、田方一六町余・畑方一町四反余。寛文一〇年(一六七〇)の村御印(舟尾区有文書)によれば高二九六石、免四ツ三歩、小物成として鳥役二匁(出来)、猟船櫂役五匁(うち三匁出来)、苦竹役五匁・山役一一五匁と山稼が多かったことが知られる。天保年間(一八三〇―四四)には高二九八石余、免四ツ三歩、家数四二(うち頭振一)・人数二四五、馬一一、小物成として山役・苦竹役が村御印に同じ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android