船形神社(読み)ふながたじんじや

日本歴史地名大系 「船形神社」の解説

船形神社
ふながたじんじや

[現在地名]色麻町小栗山 嶽山

標高一五〇〇・二メートルの船形山(御所山)山頂に鎮座し、御所山ごしよざん神社ともよばれる。祭神は玉依姫命など。もと船形十二社権現社と称し、慶雲元年(七〇四)勧請と伝える。「小栗山村安永風土記」に「女人禁制之地ニ御座候、参詣之者ハ二夜三日潔戒仕候、毎年九月八日より十月八日迄、日数三十日別当山籠仕、五穀成就之御祈祷仕候事」とある。五穀豊穣・厄難消除の神として、加美郡全域からあがめられ、出羽からも参詣者が多かったという。縁起伝説によれば、黒川郡吉田よしだ升沢ますざわ(現大和町)の船形山神社の祭神と当社の祭神は姉妹で、当社は妹神で気性が激しく姉神と争い、姉神は追われて裸足で逃げ、当社の参道口の護摩堂平ごまんどうだいら胡麻稈で足を踏抜いた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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